「ラノベの購読層」に関する考察
こんにちは、LEEです。
先日、新しく買い換えた自家用車を運転中、後ろから見知らぬオバちゃんの運転する日産マーチに追突され、私の新車は早くもアナル処女を失いました。
今年は中々の厄年のようです。
というわけで、今日のテーマは
「ラノベの購読層について」
です。
そんなこと今更言われんでもわかるわ、どうせ30代以下の男性がメインだろ?
と思っておられるそこの貴方。
だいたい正解です。
では今日はここまで。読んで下さった方、ありがとうございました。
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というのは嘘です。ベタですいません。
いや、ラノベ購読層がおおむね30代以下の男性という答えは間違いではありませんが、もうちょっと詳しく考察していきます。
流石にプロファイルとしてはざっくりし過ぎだと思うので…これでは某警視庁捜査一課長と、大して変わらんレベルです。
1、各新人賞の募集要項にみる対象年齢
各レーベルの新人賞募集要項には、応募作品のジャンルの他、読み手の対象年齢についても指定がなされるものが多くあります。
いくつかのレーベルを例に取って、見てみましょう。
対象:10代の読み手を意識した,オリジナリティあふれる勢いある作品
ファンタジー・ミステリー・恋愛・SFなどジャンル不問
2、ファンタジア大賞
対象:10代の読者を対象とした広義のエンタテインメント作品
ジャンル不問
対象:メインターゲットを10代後半〜20代の男性読者としたエンターテインメント作品。ジャンルは不問
対象:10代の読者が心から楽しめる,オリジナリティ溢れるフレッシュなエンターテインメント作品
対象:主な対象読者を10代中盤〜20代前半男性と想定した長編小説
ファンタジー・学園・ミステリー・恋愛・歴史・ホラーほかジャンル不問
6、スニーカー大賞
対象:10代の読者を対象としたエンタテインメント作品
ファンタジー・ラヴコメ・ホラー・SF・ミステリ・青春などジャンルは不問
有名どころをざっと例に挙げると、このような感じです。
……圧倒的10代率!
もちろん、電撃小説大賞のように、募集要項において対象年齢に関する指定が全く無いレーベルも多く存在します。
逆に、僕が最近はまっている「ノベルゼロ」というレーベルなんかは、ラノベでありながらも「30代男性向け」を標榜し、わりと硬派で、しっかりとした文章で書かれた作品ばかりを集めるという、一風変わったものです。
それでもやはり、ラノベ新人賞の多くがメインターゲットとする読者層は、10代後半~20代前半である、ということが読み取れます。
2、ネット上での考察
Google先生でググってみたところ、ラノベ購読層に関するそのものズバリの記事が、電子書籍サービスBOOK☆WALKERの公式ブログに載っておりました。
BOOK☆WALKER ほぼ公式 — ライトノベルの平均読者年齢は何歳?
答え出てました。
平均年齢、31.8歳!
あれ?
思ったより高めだな。
先ほどの各レーベル募集要項においては、対象年齢は20歳前後のものが多くあった。
しかし、電子書籍サービスの統計では、その平均は30歳を超えている。
ふむ。
では、他のページも参考に見てみます。
ここでは、GA文庫編集者のコメントとして、
「ものすごいざっくり出すと10~20% 10代、20~35% 20代、20~35% 30代というレンジで、だいたいの作品はおさまる感覚。」
と述べられています。
どうも購読層全体のうち、少なくとも8割近くは20歳以上の成人であり、なおかつ全体の4割近くは30代以上であるということが読み取れます。
……謎は深まる。
では何故、新人賞レーベルは「10代~20代向け」の作品を募集するところが多いのか?
ということです。
その疑問に、自分なりの答えを導き出してみました。
私の考えはこうです。
・出版社側からみた、ライトノベルの「最初の」メインターゲット層は、10代後半~20代のオタクである。
・20代後半以上のオタクは、そこに付随しているターゲットであり、メイン客層ではない。まず10代前半~20代前半の間で話題となり、人気が出た作品が、後から経済力のある20代後半以上のオタクに浸透し、経済力のある彼らが購入することで部数が更に伸びる。
・ヒット作においては、5年以上も続編が出続け、刊行が続くものもあるため、1巻が出た当時に20歳前後だったファンも、巻を重ねるごとに高年齢化していく。
これらの要素が、少なくとも一側面としてあるのではないでしょうか。
まあ、証拠がないので、必ずしも間違っていないとは言い切れませんがね。
自分が新人賞に応募する作品を書く際も、読者の対象年齢については、十分に念頭に置いておきたいと思います。
というわけで、簡単なまとめとさせて頂きます。
では本日はここまで。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございました。
カクヨム小説のほうも、どうぞよろしく。